スキップしてメイン コンテンツに移動

「チーム」だからこその「個」。

ふと思い出したが仙台戦の清武弘嗣選手のゴールは、多くのアイデアと技術が詰まった最高のシーンだったように思える。センターバック、藤田直之選手のパス。そしてなにより小池裕太選手のダイレクトとフリーランニングが非常に効いた。

いくら交代出場だったとは言え、あの時間帯であの連動性を見せられると、ファンとしては興奮が止まらなくなってしまう。だが僕はどちらかと言うと、とても冷静にこのシーンを見ていた気がする。やはり、練習の賜物と言えるのだろうか。

最近、チームとは何なのかと考えてしまうことが多い。もちろんレゴ®︎シリアスプレイ®︎のファシリテーターという立ち位置もあるが、それだけではなく、自分の周りのチームとかグループに目が行くようになった。大人になったということだ。

そんななか、ある二つのプロジェクトの成果発表を聴いてとても感激した。七月と八月にリモートワークショップのファシリテーターを務めたのだが、そこからわずか一ヶ月程の時間で、見事に「個」から「チーム」へと生まれ変わっていた。

当然だが、アイスブレイク的要素のなかで始まったレゴ®︎シリアスプレイ®︎だった。しかしながらワークを重ねるにつれ、お互いの言葉に耳を傾け、単なる共通項見つけるだけに留まらず、チームとして共有しながら合意点を見つけ出していた。

なにもレゴ®︎シリアスプレイ®︎がすべてのチームビルディングに適していると言いたいわけではない。やはり真剣にチーム内で向き合うからこそ「奇跡」のような出来事が起こると思い始めている。「真剣になれる」ならメソッドはなんでも良い。

話は戻るが「個」の力は大事な要素だ。そしてそれを生かすも殺すも「チーム」次第。「個」がフィーチャーされがちなこの決勝ゴールも「チーム」のすべてが詰まったまさに極上の時間だった。だから喜ぶよりも見惚れるのほうが近かった。

十月もワークショップが待っている。東京もようやくGo To解禁で(というわけではないが)、まずは日本を廻る予定だ。そこで出会う多くの「チーム」とともに極上の時間を創り出していく。笑われるのにはもう慣れっこだ。真剣に勝負する。

NEVER STOP,NEVER GIVE UP

コメント

このブログの人気の投稿

祝・200試合出場。思い。

 コロナ禍に、コールリーダーの言葉が伝わる環境を作った。それが「#コールリーダーウダウダ」。ひたすら毎週話し続け、今週、その#コールリーダーウダウダの200試合出場を達成した。 年間52週。そう考えれば、4年は続けているということ。今週のコールリーダーウダウダでも話したが、コロナ禍を忘れつつある。いや、忘れてはいけない。決して忘れてはいけないのだ。 だから話し続ける。継続は力。継続は愛。そんなことを思い浮かべてしまう。時代は変わる。でも変わらないのは、人の心、サッカー。そして、なによりも大きいセレッソ大阪への思い。 「#コールリーダーウダウダ」をやっているとよくわかる。セレッソ大阪のコールリーダーは、多くのものが継承されている。実に30年以上に渡って、様々な思いがつながっているのだ。 200という数字は、その思いの積み上げの上に成り立っている。そんな思いを、これからも紡いでいかねばならない。そう強く感じた200回目のハーフタイム。仲間はありがたいと感じた。 NEVER STOP,NEVER GIVE UP

『継続は力なり』とか言うが。

 #コールリーダーウダウダ 200試合出場記念ステッカーが多くの方の手に届いていることを願う日々。大した話でもないけれど、ごくごく小さいことを積み重ねてきた結果なのだとも思う。 セレッソ大阪のコールリーダーは、1993〜1994年から30年以上連綿と続く旅路なわけで、この絆はちょっとやそっとじゃ崩れない。セレッソ大阪は、Jリーグはそうやって成長してきた。 その、言葉では表現しにくい、人間的なつながりを、スペースでは出しているつもりなのだが伝わっていれば嬉しいところ。だからこそ、今、ここにいる意味なども意義もあるのだろう。 ステッカーの画像をSNSでアップしてくれているのを見る。ふと胸が熱くなる。やってきたことや、やり続けてきたことの全てが、正しいものではないことも重々理解をしているつもりだ。 だけどそれらは、決して間違ってもいなかったのだなとも思えて、人間的なつながりに感謝してしまう日々。その輪がここまで大きくなり、そしてここからも更に大きくなっていくはずだ。 だから、続けられるだけ続けよう。昔ある人に言われた言葉。「『継続は力なり』とか言うがあれは嘘や。ほんまは『共に継続する仲間がいることは力なり』なんや」。これ、まさに本質。 ※ステッカーはイバのところにも若干あるので、もし手に入らなかった方は、スタジアムやお店などで見かけたときに声をかけてください。人と人のつながりから何かが始まりますよね。 NEVER STOP,NEVER GIVE UP

今も昔も。

 今日は誕生日である。もうこの歳になると嬉しいとか悲しいとかは感じなくなるものの、やはりお祝いのメッセージを頂いたりすると心が踊る。そして、そのカンバセーションの大半はセレッソ大阪。やはり切っても切れない縁が、サッカーによって大きく広がっていく。 身体はそれほど言うことを聞かなくなってはいるものの、それでも多くのところも顔を出したいと思うし、多くの方とお会いしたいという思いが歳を重ねるごとに強くなっているのは事実だ。それだけ「死」というものと向き合っている証拠とも言えるし、そうでもない。 小樽へ行ってきた。札幌に行く用があり少し足を伸ばしたわけだ。グラウンドに着いた瞬間に我が目を疑った。ものすごい数のセレッソ大阪サポーターがいたのだから当たり前と言えば当たり前だ。勿論ご家族の方が多いとは思うが、こんなにいるとは想像していなかった。 身内以外のサポーターが単独で行けるかというと厳しい面もあるだろうが、その中でもサポートに向かう方々はいる。セレッソ大阪のサポーターの歴史はこのようにして続いていっていることに、誕生日以上に感激してしまう。アカデミーの監督に言われた一言を思い出す。 それだけがすべてじゃないのも真実。だが、綺麗なコレオを作るとか、迫力ある応援ができるとかだけではない、「サポーターとは一体何なのか」を考える機会としてアカデミーと触れ合ってほしいと切に願う。5年後10年後のクラブはきっと彼らが支える。そのサポートを。 今日は誕生日である。プレゼントを求めるよりも、セレッソ大阪に関わる方々のKindleの片隅に「 朝、目覚めたら、そこにセレッソライフが。 」を置いてくださることのほうが本当に嬉しく思える。今も昔も次世代のために手を打っていくのが役目だと、自負だけは心にある。 NEVER STOP,NEVER GIVE UP