スキップしてメイン コンテンツに移動

第29節 サガン鳥栖戦。

土曜日にショックなことが起こった。この週末は本当に憂鬱だったのだがそれ以上の喜びも待っていた。やはり人間には、良いことも悪いことも同時にそして同じ分量だけやってくる。それを自分のものにするかしないかで人の価値は決まる。

まあそんな事件を置いといてのサガン鳥栖戦。尹晶煥監督、水沼宏太選手にとって古巣との対決になるし、しかもアウェイということもあって連敗中ではあったが気持ちの入った良い試合だったように思える。

前半は鳥栖、後半はうち、という単純な構図だけでなく、局地戦での勝負が非常に面白く、かつ、柱谷さんの解説が本当にハマっていて(これはテレビだけか)、雨というコンディション不良の中のゲームではあったが存分に楽しめたのではないだろうか。

杉本健勇選手の股抜き、水沼宏太選手のクロス、清武弘嗣選手のヘディングも凄かったと思うが、僕が一番素晴らしいなと感じたのがマテイ・ヨニッチ選手のクレバーな守備。厳しい時間帯を凌げたのも、ヨニッチ選手がいたからと思えてしまうほどだった。

まずカードをほぼ貰わない。これは最終ラインの選手としては特筆すべきとことであると思うし、何より一対一、カバーリング、ビルドアップ全てにおいて満足させられるレベルでは無いだろうか。特に2点目の起点となったパスは最高だった。

今年の成績を押し上げている要因のひとつでもある守備の安定(もっともここ数試合は大変だったわけだが)に一翼を担っているマテイ・ヨニッチ選手に「Super dobro!」と声をかけに行きたいのだが、中々その機会にお目にかかれていない。

クラブとしては現在5位であり上位の鹿島、川崎に対しては非常に厳しいが、取りこぼすクラブも出てきておりアジア・チャンピオンズリーグ出場圏内に再び浮上した。来年度、ACLの体力的負担は覚悟の上で、やはりアジアと戦っていくことが必要だと感じる。

残り試合の中でどれだけ覚悟を持って選手たちが戦えるか。それをどのようにサポートしていくか。昨日のモニタ越しに見た光景は正にイメージそのものであったように思う。鳥栖サポーター以上の声援を出し続けたゴール裏の戦士たちに敬意を表したい。

そして、ベンチにいる選手やU-23で出場している選手たちの押上げが、ここから先はかなり必要となってくる。リーグ、天皇杯、そしてルヴァンカップファイナルと連戦が続く中、バックアッパーの奮起にも期待しつつこの試合の余韻を楽しむ。

但し、自分自身のショックを払拭できたわけでは無いので、これから徐々に回復していくことを記しておく。バックアップは大事。本当に大事なので何度でも言っておく。バックアップは本当に大事である。サッカーもビジネスも。

NEVER STOP,NEVER GIVE UP


コメント

このブログの人気の投稿

記録というものは無いよりはあったほうが良い。

別に今までと時間の流れが変わったわけでもないのだが、なぜだか本の進みが良い。ウダウダせずに手に取っている。やはり環境によって生活や趣味は影響されやすいことを如実に表している。この間(まあ早く終わってほしい)にどれだけ読破できるだろうか。ちょっとした楽しみだ。 この本。どうしても単行本サイズが僕は苦手だ。それほど手が小さくはないのだが居心地が良くないのだろうか手元から落ちそうになる。そういう理由もあり大半が新書か文庫本という流れになるので、小説などはしばらく待たないといけなくなる(どうしても読みたいものは、買う)。 この文庫本サイズは実に僕の手のひらににフィットする。手帳もそうだ。どうしても無印良品の文庫本ノートを買ってしまう。ご存知の通りひたすら書いたり(最近はiPadに下書き落書きしたうえで文庫本ノートに転記する)貼ったりする僕なので、段々と手帳が溜まっていってしまう。 時間があったので久しぶりに手帳を見直してみた。文庫本サイズの手帳で書き始めたのが2008年。東京に来て2年目だった。中身を見てみるとあるわあるわ。馬鹿げたことを書いていたり、どうでもいい新聞の切り抜きを貼っていたり。思い出に浸るつもりは毛頭ないが、とても懐かしい。 そこから現在まで辿っていくと、「ああこんなこと考えていたのか」とか「これは今でも面白いな」というアイデアもあった。記録というものは無いよりはあったほうが良いなととても感じると共に、そんな記録から役立つものが現れたりするのが非常に心地よい。大事なことだと思う。 以前とある書類の保持期限が過ぎたので処分しても良いかと訪ねたところ「記念に持っておいても良いと思う」と諭されたのを思い出した。もちろん場所や必要性とのトレードオフは重要だが、新たな発見につながる可能性も持っている。なので僕の部屋が片付くことは当分ないだろう。 NEVER STOP,NEVER GIVE UP

祝・200試合出場。思い。

 コロナ禍に、コールリーダーの言葉が伝わる環境を作った。それが「#コールリーダーウダウダ」。ひたすら毎週話し続け、今週、その#コールリーダーウダウダの200試合出場を達成した。 年間52週。そう考えれば、4年は続けているということ。今週のコールリーダーウダウダでも話したが、コロナ禍を忘れつつある。いや、忘れてはいけない。決して忘れてはいけないのだ。 だから話し続ける。継続は力。継続は愛。そんなことを思い浮かべてしまう。時代は変わる。でも変わらないのは、人の心、サッカー。そして、なによりも大きいセレッソ大阪への思い。 「#コールリーダーウダウダ」をやっているとよくわかる。セレッソ大阪のコールリーダーは、多くのものが継承されている。実に30年以上に渡って、様々な思いがつながっているのだ。 200という数字は、その思いの積み上げの上に成り立っている。そんな思いを、これからも紡いでいかねばならない。そう強く感じた200回目のハーフタイム。仲間はありがたいと感じた。

「世界のいまを伝えたい」を読んで。

昨日クロアチア料理の「Dobro」に行った話を書いたが、その際、僕らがクロアチアやボスニア・ヘルツェゴビナに対して支援をしていたことなどについてスタッフさんと少し話をした。写真で見るクロアチアの風景を見て、様々起こった出来事などを思い出したりした。 それにしても僕は幸せ者である。前述のボランティアを通じて多くの素晴らしい方と巡り合うことができた。それなのに中々恩返しができていないのも事実であり、自分自身を恥ずかしく思うときもある。そんな毎日ではあるが少しでもお役に立っていきたいと考えている。 そんななか、ようやくと言っていいくらいではある(本当にごめんなさい)のだがこの本を読んだ。フォトジャーナリストでアミーゴの久保田弘信さんと出会ったのはちょうど10年前(虎舞竜ではなく)のコソボ共和国大使館によるパーティの二次会が行なわれた居酒屋だった。 今でも覚えている。翌日健康診断を控えていた僕はご飯も酒も取れないなかこの二次会に参加し、そこで久保田さんと初めてお会いした。この本にも書かれている通り、戦場で生きる方々の生活を映し出している様を目の当たりにし、感動以上の感情が見つからなかったのだ。 その後も講演会や上映会、自宅などにも招待いただいたりして親交を深めていくたびに、「いやあ本当に凄い人なんだな」という気持ちばかりが大きくなっていった。また、海外で撮られた写真をいただいたりと感謝しても足りないくらいのものをいつも貰ってきた気がする。 「世界のいまを伝えたい」を読了した今、改めて久保田弘信さんという人物の素晴らしさに魅了されると共に、いつも仲良くしてくださっていることに嬉しい気持ちでいっぱいになってくる。最近はなかなか都合がつかず会えていないが、とても近くにいる、そんな気持ちだ。 書籍の中身については他に譲るのだが、”フォトジャーナリスト久保田弘信”という人物像がこの本の中で余すところなく描かれていて、実に人間味が溢れるものであることだけはどうしても言っておきたい。なぜそこへ行くのか、なぜそれを伝えるのか。まさに心を震えさせる。 アフガニスタン、イラク、シリア、そして。その中で生きていくことの困難さと儚さ。苦労されている難民の方々。愛くるしい笑顔を見せる子どもたち。サラエボで見たあの戦争の爪痕を思い出してしまった。多くの方にこの本を手にとって...