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4月, 2018の投稿を表示しています

第11節 ジュビロ磐田戦。

やっぱり人間という生き物が好きだ。特に人間が持ち得る曖昧さや中途半端さが好きだ。その曖昧さや中途半端さが好機も生むし危機も呼び込む。この人間の曖昧さや中途半端さによって様々なドラマが起こったと言っても過言では無い。 歴史の中でもこの何とも言えない人間のもどかしさによって、時代の転換期を迎えたのだと思う。そして、もしAIなどの機械が人になり変わって決断してきていたとしたら、この世はどうなっていたのだろうと思うと不思議な気持ちになる。 ましてや、サッカーのレフェリーは瞬間的に判断しなければならない職業。最近はビデオ判定などが採用されるリーグもあるが、個人的には人間の曖昧さや中途半端さというファジーな部分がサッカーを面白くしていると感じている。 ジュビロ磐田戦はそんな人間の曖昧さを感じる試合だったのではないか。両者ともレフェリングに苛立ちを隠せず、最後の最後までそのフラストレーションが溜まっていく。その何とも言えない展開は正に人間でしか起こせないことだろう。 そのレフェリングに苦しめられたのか助けられたのかはそれぞれの見方があると思うので割愛するが、それ以上に我チームの細かなミスが自分たちの足を引っ張り、その結果なんとかドローで終わったというのは九死に一生を得た感がある。 僕自身ITにも関わる身として、先の未来でAIがものごとを判断し決断していくシーンが多くなる世の中になっていく手助けをしている。その関係で少しずつ曖昧さや中途半端さが薄れていくことに力を貸しているのも紛れもない事実である。 だが、身体中にベタベタとセンサーを付けられた選手が、グラウンドの至るところをモニタで監視される環境下でプレイするくらいなら、この世からサッカーというスポーツは無くなったほうがいいと感じるのは果たして僕だけだろうか。 繰り返しではあるが、やっぱり人間という生き物が好きだ。そしてサッカーの試合には曖昧さが、ファジーが、中途半端がよく似合う。選手の皆さんには大変失礼ではあるのだが、そんなアナログを感じられるサッカーが、僕は好きだ。 NEVER STOP,NEVER GIVE UP

第10節 ベガルタ仙台戦。

吹田での試合のショックから立ち直れないまま今週を過ごしているのだが、お役所仕事という更に辛い現実が見えてしまいかなりの疲れ気味でもある。ダブル、いやトリプルなのだろうか、人には困難がいくつも重なってやってくるものだ。 どうもディストピア的な発想しか出てこないような気分になっているのはやはり手術のことを考えているからか。そんな時はちょっと空いた時間に好きなことをする。読書、映画、そして先日大人買いしてしまった漫画。プチ幸せを味わう。 当のセレッソ大阪について。過密日程の中で選手たちも厳しいとは思うが、見る側のこちらも水曜日夜開催のリアルタイム観戦は非常に厳しい。ということで、ダービーロス後の大事な大事なベガルタ仙台戦を金曜日に見ることとなった。 久々に勝負強さを感じたし、勝ち切るセレッソ大阪が戻ってきてくれている気はするが、まだまだ怪我人や連戦の影響で疲れが取れていない選手も多いと思う。ここからゴールデンウィークでもあり予断を許さないと感じている。 とは言いながらセレッソ同様嬉しい話が無いわけでもない。先日も素敵な連絡が入ってきた。前途は明るいなと素直に思う。という文章をU-23の試合をテレビで見ながら書いている。サッカーをセレッソを見ていられる幸せを味わっている。 さあ、ジュビロ磐田戦が始まる。 NEVER STOP,NEVER GIVE UP

第9節 大阪ダービマッチ。

「Waiting For Love」のAviciiが亡くなった。PKを足に当てたのに止められなかった。相手のベンチにレヴィーがいた。ショッピングポイントを使い損なった。アウェイで15年以上も勝てていない。そうやって、ドウシヨウモナイ一日が、終わった。 ダービーで負けるとはそういうこと。以上。 NEVER STOP,NEVER GIVE UP

第8節 FC東京戦。

多くの方に気遣っていただいて本当にありがたい。アミーゴの声一つ一つが本当に気力の一部になる。選手たちが最後の最後で力を振り絞れるのは「声」という後押しがあるから。耳から目から入ってくるその「声」に勇気づけられる。 とは言え至って健康そのものではあるし手術で治るものでもある(と先生は言う)ので、まずはご安心いただければこれ幸い。選手同様、6月のロシアワールドカップに向けて何とか万全にしていきたい。行けるのか、という問題はさておき。 話は変わるが、今年に入ってACLはおろかリーグ戦も現地で見ていないという何たる有様。散々たる結果であるがその分チームは調子良い。この幾何学的反比例のような成績は今に始まったわけではないが、貢献度に胸を痛める毎日である。 ワールドカップイヤーでもあり15連戦という厳しい日程に晒されているクラブの一つでもあるセレッソ大阪。そんな中でも、月並みな言葉ではあるが”したたか”に戦っている印象がある。終盤の守備陣形など見てもそれがよく分かる。 このFC東京戦も結構辛い状況に置かれるシーンが多々有った。ハードワークで乗り切ってはいたが、特に後半の左サイド(FC東京で言う右サイド)は丸橋祐介選手、木本恭生選手が相手に対して後手に回る機会が多くなっていた。 選手たちの顔がモニタに映し出されるたびに疲労の影を気にしてしまう。明日にはもうACLのアウェイ、そして週末には大事な大事な大阪ダービーが待っている。「怪我だけはしないよう充分ケアして欲しい」とモニタに「声」をかける。 たとえ、ファン、サポーターの「声」がその選手の体調を良くしたり怪我を治したり出来るわけではなかったとしても、その「声」は必ず、選手たちの身体のどこかに届きそして強く響いている。それだけは間違っていないと断言できる。 そう思いながら、僕は今週もその「声」に耳を澄ます。 NEVER STOP,NEVER GIVE UP

第7節 川崎フロンターレ戦。

この試合が行なわれる水曜日の朝。病院に行き検査をして、そして手術入院と相成った。この歳になってくると本当に色んなことが起こるし何とも言えない。調査も含めての入院だが、それほど重くもないと感じているので自分でも安心している。 まあそれはさておき。第8節が行なわれる土曜の朝にようやくこのゲームを見終わるという何ともだらしないセレッソサポーターではあるが、ご容赦願いたい。公式戦4連勝とは言え薄氷を踏む思いも度々感じているし両手を挙げて喜んではいない。 15連戦という未だかつて無いスケジュールを乗り切らないといけないJリーグ。ターンオーバーを上手く活用し選手の休息に努めるのが監督の役目とするならば、モチベーションを保ち続ける尹晶煥監督の手腕というものは本当に凄い。 それもこれも、昨年のルヴァンカップ、紐解いてはU-23の設立というクラブ全体の意識の持ちようなのかもしれない。選手たちが「頑張れば出場できる」環境を構築することも、モチベーション維持に大きく貢献する要素なのは間違いない。 ベテランと若手、前線と守備陣、日本人と外国籍選手。それだけではない。様々なせめぎあいがクラブの中で生まれ、切磋琢磨し、そしてお互いのレベルが限界を超えていく。それこそがミューチュアルリスペクトと呼べると僕は思う。 2ヶ月ぶりに清武弘嗣選手がピッチに戻ってきた。違いを魅せられる選手として当然この切磋琢磨の中に入ってくる。そして今後も怪我人が戻ってきて、更なるレベルアップが行なわれるはず。厳しい日程が続くが、うちの選手たちは戦える。 <15✕30の中での3ラインに尹晶煥監督の美学を見ました。> NEVER STOP,NEVER GIVE UP

何気なく、さり気なく、そして熱く。

チームのために”戦える”選手が僕は大好きだ。たとえ僅かな時間しか与えられなくとも全力で走り奪いそしてまた走る。セレッソ大阪にはそんな”戦える”選手が多くいた。今、尹晶煥監督の指揮により更に”戦える”選手が増えてきている。 正直なところ、仙台のクラブや埼玉のクラブに在籍していた頃の彼を、あまり好きではなかった。と言うか、どちらかと言えば嫌いなタイプの選手だった。そんな彼がセレッソ大阪に来ることになった時、あまり歓迎していなかったのも事実だ。 しかしながら、セレッソ大阪に入団し蓋を開けてみるとまったくの正反対。チームのために何気なく、さり気なく、そして熱く献身的にプレーし、そして先発だろうが途中からだろうが、最後の最後まで戦い抜ける選手だったことに気付かされた。 そこで僕は自分の愚かさというか心が小さいことを知った。それは本当に僕という人間の底の浅さを表現していたのだった。そして分かったのだ。僕は、彼のことを嫌いなのではなかった。他のクラブのために”戦える”彼が嫌いだったのだ、と。 彼のブログ を見た。いつもと変わらないビックリマークの多い、軽いタッチ。しかし、その中にそっと、満開の花が見えた。「俺の中には桜は一生咲いています!」彼は最後まで何気なく、さり気なく、そして熱い男だった。改めて、惚れた。 NEVER STOP,NEVER GIVE UP

なぜ本を読むのか、と問われても。

「なぜ本を読むのか」と問われ「そこに本があるからだ」と簡単には言い切れない自分がそこにはいる。そして、なぜ人は本を読むのだろう、なぜ僕はこんなにも本を読むのだろう。そんなことをいつも考えてしまう。本を読みながら、である。 その本という話題。最近というかようやくというか、ジャパネットたかたの創業者で現在はV・ファーレン長崎社長でもある高田明氏の著書「 伝えることから始めよう 」をオーディオブックで拝聴し、先日読了した。その話を今日は書きたいと思う。 読んでの率直な感想だが、自己啓発本というよりはどちらかというと自叙伝に近いものではあるが、非常に読みやすい(この場合は聴きやすい、か)。カメラ店から始まり撮影スタッフの話などとても興味を掻き立てられる内容だった。 とある方に「どうせ本を読むなら、ハウツー本や自己啓発本よりも、歴史を創った人の自叙伝や伝記を読んだほうが良いですよ」と言われたことをなんだか思い出してしまった。確かにそれ以降「人の生き方」に関する読書が多くなった気もする。 先日ある会社からの献本。第一部は業界の仕組みみたいな内容であまり興味が湧かなかった。がしかし、第二部以降の社長さんの話になると半ば食い入るように短時間で読み切ってしまった。実のところそんな人間臭さを求めているのかもしれない。 本には魔力がある。読みだしたら止まらない、だけではなく、その本の中に入っていく気持ちになる。その昔「ネバーエンディング・ストーリー」という映画もあったが、まさにそのような気分になってしまう。その感覚が好きで読んでしまう。 確かに面白くない本もこの世には存在する。しかしながら面白い本に出会った時の感動は、忘れられない一瞬となる。これからも多くの本と出会いたいし、そして多くの「人の生き方」にも触れたい。そんな思いでまた次のページを僕は開く。 NEVER STOP,NEVER GIVE UP

第6節 サガン鳥栖戦。

4年おきに起こることは何もワールドカップやオリンピックだけではない。身体の異変もそんな感がある。自分では分からないところとはっきりと分かってしまうところ。これから少々病院通いの生活となる予定、どうも心が晴れてこない。 そんな心折れそうな週末の土曜日にセレッソ大阪の試合を見る。勝ち負けはともかくセレッソ大阪と過ごす週末がある生活は本当に素晴らしい。ましてや勝ってくれたりするとポキっとなった部分にギブスを付けてくれたような気持ちになる。 ふたつのゴールとも、結果的には偶然が重なった事故に近いカタチでだったので何とも言えないこの口。しかしながらそれ以上に、丸橋祐介選手や高木俊幸選手を中心とした左サイドが活性化すると、良い試合展開になるのだなと感じた。 聞くところによると9試合連続失点らしい。鳥栖戦の失点もマークを外してしまっていたしまだまだ修正すべきところもあるとは思う。それよりも、決めるべき人が決めるべきところで確実に決めてくれるようになってきているほうが嬉しい。 水曜日にはまた試合がある。ミッドウィークと終末との連戦は負担も相当なものだと思う。選手、スタッフ、ファン、サポーターにも疲労の色が出てくると思うので全てのセレッソ大阪に関わる方々のご健勝をお祈りしたい。それは自分にも。 NEVER STOP,NEVER GIVE UP

第5節 湘南ベルマーレ戦。

4月である。新しい年度に新しい出来事。多くの方が様々な出会いと別れに触れ合っている季節。その一期一会を、より楽しむかそれともより悲しむかは人それぞれ。しかし、そんな2018年の春を味わうつもりが、物凄い暑さでまいり始めている。 そんなことを言っている場合では無いのも分かっている。我がセレッソ大阪はリーグ戦で未だ勝利が無く、厳しい状況に置かれている。怪我人が続出し調子も下り坂であるこの現状を打破するにはとにかく一勝すること。それに尽きる。 そんな中、4月直前の土曜日に湘南ベルマーレとの試合を見る。どのクラブに対してもそうなのだが、Jリーグで1年先輩の湘南との試合には若い頃から良いこと悪いこと多くの記憶が殊更ある。あの頃を思い出して懐かしむ日も少なくない。 湘南ベルマーレとの記憶で初めに思い出してしまうのはもちろん1995年正月の天皇杯決勝ではあるのだが、それと同じくらい、両クラブに所属した選手や監督コーチ、そしてスタッフの方々が頭をよぎる。特に多くを教えてもらったあの方を。 話を戻して、試合。結果は満足しているがそれ以上に試合内容が素晴らしい。両チームとも最後まで走る、走りきる。本当に気持ちがいい。特にセレッソの選手はインターナショナルウィークでリフレッシュ出来た効果があった気はする。 いずれにせよ今節で勝ち点3を獲得できたことは極めてこの先のセレッソにとっては大きい。ここから更に暑くなる季節、そしてワールドカップ前後までの厳しい日程。少しずつ選手も復帰し、近々でしっかりとした体制を整えられる気がする。 そう言えば今年の正月にあの方から年賀状を頂いていたのを今思い出す。返事も出さずなんて不義理なのかと自分を腹立たしく思う。近々手紙でも書いてみようかと考えている。人付き合いが苦手な僕ではあるが、一期一会を大事にはしたい。 NEVER STOP,NEVER GIVE UP

ヒーロー考。

「オー・マイ・ジャンプ!〜少年ジャンプが地球を救う〜」を見終わった。どうでもいい内容(失礼)ではあったが、子供の頃から憧れてきた”ヒーロー”という存在があったせいか、最終話では思わず泣いてしまいそうな場面も多く存在した。 今では驚かれるかもしれないが、読書が好きだったこともあり多くの漫画を読んでいたあの頃。毎週月曜日が来るのを心待ちにしていた。キン肉マンはどうなるのか、キャプテン翼はどうなるのか・・・など、ワクワクしていたことを思い出す。 セレッソ大阪がJリーグに昇格した1995年。JFLで優勝を勝ち取ったのだが、やはり新戦力の加入が急務だったあの時。出場は無かったのがブラジル代表として前年のアメリカワールドカップの優勝メンバーであったジルマールがクラブに加入した。 どうしても守備に重きを置かざるを得なかったチームの守護神として素晴らしい活躍を目の当たりにして、世界のゴールキーパーとはこんなに凄いのだと、正に”ヒーロー”を見る目でジルマールに熱視線を送っていたことを今も記憶している。 昨日の湘南ベルマーレ戦のハーフタイム。DAZNからジルマールの映像が流れた時、一瞬あの時に戻ったような気持ちになった。サッカーも漫画も、”ヒーロー”はいつでも僕らを助けてくれる。そんな事を思い出させてくれるこの週末だった。 一度、歴代の外国人選手についても改めて調べてみようと思う。多くの素晴らしい選手たちに囲まれてこのクラブは育ってきたと言える。悲喜こもごもではあるが、こんな事を考えられるのも”ヒーロー”達のお陰、といっても過言ではない。 NEVER STOP,NEVER GIVE UP