僕が歴史好きなのは既にご承知のとおりだが、その歴史のなかには「勝てば官軍」という言葉が存在する。歴史とは常に勝者側のものの見方であって、敗者の歴史は葬り去られる。しかしながら最近では、それらが覆されるケースも、多々ある。
例えば、好物の明治維新に関しても同様だ。結果的に勝利した薩長を中心とした史観が通説と思われてきたが、ある意味「正しい部分」と「修正が必要な部分」が明確になってきている。だが、見かたは人それぞれで、その人に委ねられている。
今のセレッソ大阪も個人的にはそんな「人それぞれの見かた」がある。クラブの方向性や監督についても、考えかたは変わってくる。僕は否定するつもりもないし、そのような多くの考えが生まれることで、クラブは強くなっていくのだと思う。
前節同様に、最後は底力を見せつけられての逆転負けだが、不思議と結果に対しての不満の感情が生まれてこない。選手はかなり、このチームのために献身的に戦っている。また、それだけではなく、局面局面で素晴らしいプレーも見せていた。
次節がすべてのターニングポイントになり得る。この三試合で昨年の幻影をものの見事に断ち切った感もある。そのサッカーがロティーナの戦術に対してどう立ち向かうのか。第三者的見かたで恐縮だが非常に興味がある。これは偏見ではなく。
ただし、これはなにも、僕が今年のサッカーを認めたことを意味しない。いくら攻撃的チームを全面に出したとしても、前節同様、昨年までだったら起こらなかったような事故的失点(キーパーのは別で)を、とてもじゃないが僕は肯定できない。
コメント
コメントを投稿