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セネガル代表戦。「乾くんは良い子」。

長友佑都選手のタッチが伸びて足元に入った瞬間、「打て」と叫んでいた。小さな振り足しかし鋭く曲がるいつものシュートがゴールに吸い込まれる。その刹那。横で相方が絶叫している。試合が始まってから30数分後。時間にして0時40分くらい。

「乾くんは良い子」。これが口癖でもある。2008年に横浜F・マリノスから我チームに移籍してきて以来、相方はこの言葉を散々繰り返し、僕は聞かされた。とはいえ初めて二十代前半の彼と話をした時、本当に素晴らしい人格者であると僕も感じた。

2011年に海外に移籍したあとも乾貴士選手のことは逐一チェックしてきた。セレッソ大阪生え抜きでは無いがこのクラブを本当に愛してくれているし、そしてそんな人柄を愛してしまう。何より彼からはオーラが出ているのだ。「サッカー好き」の。

「良い子」というフレーズはもう不釣り合いなのかもしれない。が、イメージというものは実に正直でもある。どれだけ時が経とうとも、プレースタイルや風貌、そして無類のサッカー好きも、相方からそう呼ばれていた時と何ら変わっていないのだ。

その乾選手がここ一番でゴールを決めた。それも本田圭佑選手へのアシストのおまけ付き(黄色い紙も)で。この事実だけが月曜朝の沈んだ気持ちを一新させる。「良い子」のサッカー、乾選手のワールドカップ。夢の続きを見る時間はまだまだある。

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