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渡し船。

先日、何気なくテレビを見ていたらとある渡し船が目に入ってきた。「ドキュメント72時間「大阪・渡し船 片道1分の人生航路」というNHKの番組内での大正区と港区を繋ぐ甚兵衛渡(だろうか)。子供の頃を思い出して、食い入るようにブラウン管に釘付けになった。

この渡し船。大阪市が運営しわずか1分のクルーズとは言いながらもなんと無料。木津川と尻無川に囲まれ更に大阪湾に面しており、橋しか本州とのルートを持たない大正区民にとってはまさしく「足」とも呼べる。僕の実家の裏からも西成区へ渡る船が出航している。

少なすぎると叱られはするのだが、年に一度は大正区へ帰り、変わっていく街の風景を見ながら懐かしさとのギャップやコントラストを味わう。東京には無いコテコテのテースト。間もなく来る令和の時代などそっちのけ。実に昭和を感じさせる空気感が大好きなのだ。

番組では渡し船に乗る人々のドラマが数多く描かれていてどうしても目頭が熱くなる。時代は前に進むが、留まってほしい留まり続けて欲しい風景は数多く存在する。大阪市が区民の足であるこの渡し船を運営し続けてくれていることに感謝の念しか見つからない。

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