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「Thank you very much」。

ラグビーワールドカップも予選グループが佳境に入っているなかで、ロシアとの緒戦を見て以来ご無沙汰になっている。ニュースやDAZNダイジェストだけで伝わらないものも多いのだろうなと思いながら、なかなか機会に恵まれていない。相性の問題かそれとも何か根本的な原因なのか。

それにしてもこのラグビー。何より僕が好きなのはレフェリーの声がテレビを通じて聴こえてくること。選手たちと声を交わし、時には厳しく注意し、時には感謝の意を述べる。その一部始終が耳に入ってくるだけで試合進行が正しい方向なのか否かが分かってくるような気がしている。

先日とあるブログ(サッカーとの違いを書いていた)を読んでいて思ったが、レフェリーの仕事というものを意識した。ウィキペディアにはこう書いてある。「スポーツの試合をルール(競技規則)に則って厳密かつ円滑に進行・成立させる役割を担い、判定を下す人物を指す。」。

全てのレフェリーが権限を持って「仕切る」ことを目的としていないことがよく分かる。レフェリーには「この試合を素晴らしいものにする」という最大の仕事があるのだ。そのため、反則への厳格な態度や未然に防ぐ(止める)行為に対して「どうもありがとう」の言葉を贈るのだ。

僕はレゴ®シリアスプレイ®のワークショップを思い描いた。まさにラグビーの試合と一緒だ。僕らファシリテーターの仕事が、自分ではなく「ルールに則って厳密かつ円滑に進行・成立させる役割」を担っているのだと思うと、最後は「どうもありがとう」で締めるべきなのだろう。

僕は今、「どうもありがとう」という、考えるのはとても簡単だが口にするのが非常に難しい(恥ずかし?)ワードを、心の底から自然と湧き出るような場面を多く持っていきたいと素直に感じた。そう思わせてくれたラグビーのレフェリーの皆さんに対しては尊敬の念に堪えない。

サッカーが駄目だとかではなく、ラグビー同様に選手、スタッフ、観客そして正しいレフェリーがいてこそ成立するのだと僕はそう思う。だからDAZNの「ジャッジリプレー」という番組はとても好きだ。カオスな中での「Thank you very much」が聴こえる環境、サッカーでも欲しいわな。

NEVER STOP,NEVER GIVE UP

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