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歴史を学び歴史を知り歴史を使う。

未だ大分にいる。その間にU-23は有終の美を飾り、U-18はプレミア残留を決め、そして林穂之香選手がなでしこジャパンに選出されるという実に素晴らしい週末を送れたのは本当に嬉しい。Jリーグベストイレブンは残念だったが、来年への目標がまたひとつ増えたと思えばいいだろう。

二日目となった昨日、大分在住の小中の幼馴染と、大分の歴史を探るドライブとやらに出かけた。日本全国どこを廻っても僕の好物があちらこちらに存在している。今回も幕末明治や坂本龍馬ゆかりの地を堪能し、セレッソ大阪関連に引き続き、最高な気分の上増しができたものと思う。

特に竹田市にある広瀬神社に行ってみたいと前々から思っていたのだが、今回ようやくその願いが叶った。司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」を読んで以来、非常に気になっていた広瀬武夫中佐。”軍神”と崇め奉られる基準は他に任せるとして、やはり旅順港閉塞作戦のインパクトだろう。

日露戦争というと二百三高地、日本海海戦に目が行きがちだ。だが、この旅順港閉塞作戦やそれ以外にも外交交渉などという日本が持つすべての力を結集してことに臨んでいたと思うと、この戦さを肯定も否定もするつもりはないがそれ以上に日本という国の底力を垣間見た気がする。

確かに縦割りの組織構造や確執がなかったわけではないのだろうが、有事の際の日本人がどれほど強かったのかを改めて感じる良い機会となった。閉塞作戦で使用された石(船を沈めるための重し)が置かれていてなぜだか目頭が熱くなった。急な階段を登って行くだけの価値はあった。

改めて「坂の上の雲」を読みたくなった。近代日本はこの日露戦争から再び厳しい時代へと向かうことになる。戦争が良いか悪いかと言われるとしたくない方向なのは当たり前だ。だからこそ歴史を学び歴史を知り歴史を使うことで、今の日本を更に良くしていきたいと僕は思ったりする。

「本とか書いたら?」とアミーゴに言われた。僕自身まだまだその領域まで達していないし、諸先輩方から学んでいる状況だ。それでもこれまで多くの史跡を巡り、感じてきたこの情報や熱を伝えていくことを、どこかで誰かに行なっていきたい。まさに生きていく糧になりそうな案だ。

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