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抗いがたく予測困難な時代のサポーターの生き方。

出歩くことも減ったので本を読む時間が圧倒的に増えている。ビジネス書から小説、絵本や漫画も含めて次々に読了していく。その中でもより多く読んでいるのがマインドセットに関する書籍だ。特にレゴ®シリアスプレイ®と密接している「VUCAの時代を乗り越える」ものを意識している。

VUCAとは、Volatility(変動)Uncertainty(不確実)Complexity(複雑)Ambiguity(曖昧)からなる造語。まさに予測困難な時代認識からくる言葉だ。今まで当たり前に行なえていたことがある日突然当たり前で無くなる。そのような事態に直面した世の中をどのように生きていくのか。

セレッソ大阪もまさに予測するのが難しいクラブと言われる。サッカーだからある程度カオスも仕方ないのだがそれでもどう考えてもあり得ないような場面に遭遇したのが数多くある。振り回されたと他人行儀に言うつもりは毛頭ないがサポーターもあっちこっちに行く羽目になっていった。

1995年。僕らにとっての初めてのJリーグは長居第二陸上競技場から始まった。前年のJFLではメインスタジアムでの応援がメインだったが、このシーズンからバックスタンドとゴール裏へと移っていった。この過程でも様々な出来事が起こった。今では良い思い出でもある(ブログ参照)。

その結果(今では不祥事以外では想像できないと思うが)「ゴール裏では太鼓を叩くことができない」という、うちでしか無さそうな”異例のルール”ができあがった。良い意味でみんな真剣でみんな不安定でみんな自我を持って生きていたのだなと感じてしまう。そんな一年を過ごしていた。

逆にそのような状況のおかげで、より人間関係が深まったという副作用(と言うのか?)があったのも事実。逆境(というほどのことでもないが)の中から学ぶものはとても多い。僕はちょうど今の半分の24〜25歳。とにかく若気の至りで、多くの方へ迷惑をたくさんかけた頃でもあった。

とは言え、それでもまだ予測が容易な時代でもあり余裕もあった。だが今は若い方々にとって非常に難しい時代だ。常に変動し不確実かつ複雑で曖昧な状況は、何事にも代えられないストレスとなる。抗いがたく予測困難なこの時代を乗り越えるマインドセットが必要だと僕は思っている。

想定していたことが想定どおりに動かないだけならまだ施しようがあるかもしれないが、慣例やルールだけではまったく役に立たない時代が来ている。サポーター同士であっても言葉だけですべて解決に結び付くとは到底思えない。そんな世界にレゴ®シリアスプレイ®はぴったりだと思う。

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