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【対談】編集長がオーナーに聞いてみた <その4>。

つらつらと転載だけしてきたこの書き起こしも今回で最後となる。あの2014年シーズン途中という、ちょうど降格ラインぎりぎりで戦っている状況のなかでの対談でもあり、非常にネガティブ内容になりがちだ。だが、それもこれも含めて素晴らしい思い出になっているのかもしれない。

僕とセレッソ大阪との接点はあくまでもクラブとサポーターという関係以外を意識できない。だからこそ、今こそ、セレッソサポーターに焦点を当てていくというこの企画に僕は大いに賛同しているのだ。ならば、これからも続く僕のサポーター人生は、まだまだ道半ばだということだ。

(全て当時書き起こしていただいたママ)
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■伊庭さんならどうする?
 
轟:
今、チームが残留争いでしんどくい中で、伊庭さんならどうチームを支えます?今もし伊庭さんがゴール裏にいたとしたら、どうサポーターをまとめると思いますか?

伊庭:
2001年とか2006年の残留争いの時とは状況は違うなと思っていて、 落ちないだろうなというのはなんとなく思っているんですけど。

だけど、多分問題はそこじゃないんだと思います。

自分たち(ゴール裏のサポーター)がやろうとしてることや信念が伝わっていない人たちに対して、どうアプローチするかっていうのが一番かなという気がしますね。

でもやっぱりそこが一番難しいんですよね。

人って、”持ち味がそれぞれ違う”ってことで考えたら、自分たちでちゃんと枠を作って、その中だけでもなんとかする、っていうのを、どんどん増やすということが、これから必要になるかな、という気がします。

それは2000年のときにすごく感じて、川崎フロンターレ戦のときに4万人をひとつにする応援、って理想では言っていたけど、そんなもんできるわけないわ、っていう思いがあって。

やっぱりちゃんと自分たちが浮き足立たずに、自分たちのコアの中で、思い切って自分たちの想いをちゃんと伝えるぞ、というのをどんどんちょっとずつでも増やすことをしないとアカンというのを感じました。 っていうくらいですかね。

チームはそれなりにやるやろうし、その中でサポーターがどうやっていくかっていうのは、みんなが悩めばいいんじゃないでしょうか。

轟:
伊庭さんはもうゴール裏は行かないんですか?

伊庭:
わかりません。

轟:
一回ゴール裏行きましょうか、一緒に。

伊庭:
イヤ。

轟:
あれ?笑 中心じゃないところですよ。

伊庭:
行きませんよ。 いや、轟さんの魂の応援で俺の腰を上げてくださいよ。 お、あそこ行ってみたいな、って思わせてくださいよ。

もしかして俺も声出して応援せなあかんのちゃうかな、俺は伝えられてるんやろうか選手に、って思わせてくれたらいいんですよ(笑)

(以上)

■インタビューを終えて

伊庭さんがおっしゃっていた「セレッソサポーターに焦点」を当てる。

まさに、次、僕たちがやろうとしていたことで、 かつ、辻村さんもやろうとし、やりたかったことみたいで。

さいご、辻村さんに「ほかに聞くことないですか?」って伺った時に、
「大丈夫です。いちばん聞きたいことが聞けたので」
と仰っていたのがとても印象的でした。

今回は仲介する立場でしたが、私自身、お話を伺いたい方はたくさんいるので、 今後はそういった活動に力を入れていきたいですね。

伊庭さん、辻村さん、本当にありがとうございました!

以上

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(お読みいただきありがとうございます。)

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