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「大阪都構想」について。

悲しい出来事があると、僕はよく、昭和山という家の隣にあった標高わずか三十三メートルの小高い場所に向かった。山というのか丘というのか、そこから見下ろす街並みや、はるか遠くに見える港大橋を眺めて気持ちを落ち着かせたりした。

今ではその風景も変わってしまって、実家に戻るたびに寂しい思いがこみ上げてくる。二歳のときに引っ越してきてもう五十年という時間が過ぎている。昭和の佇まいなど、とうの昔に消え去ってしまい、残るのは思い出のかけらだけなのだろう。

昭和の時代。イコール「何も変わらない」と信じていた時代だ。時間が経つにつれて何もかもが変化して、ときには過ごしやすいと思ったり、ときにはとても居心地が悪くなったり。昭和、平成そして令和を迎えて、かなり感傷に浸ってしまう。

大阪はいま、二度目の「大阪都構想」住民投票を迎えようとしている。とくにそのこと自体に触れようと思ったわけではなく、「大阪都構想」反対団体の名称が「REAL OSAKA」だったので、少しニュース記事にかぶりつきになってしまった。

ULTRASが付いてないのでまあいいかと思う気持ち半分、レアルでなくてリアルなのでまあいいかという気持ち半分(全部まあいいかではないか)で見ている。残念ながら僕には投票権がない。だからこの「大阪都構想」は、見守るしかできない。

この構想が実現すると、我が故郷でありそして瀬古歩夢選手の故郷でもある大阪市大正区は、「中央区」となるそうだ。時代にとっては仕方のないことなのかもしれないが、変わっていくものと変わってほしくないものの両面が僕の中にはある。

この昭和山からの風景も、眼鏡橋をクルクル渡る爽快感も、わずか数分の渡し船クルーズも、すべて大正区のものだ。僕はいまもそう思っている。名称の問題だと言われても、それが偽らざる「REAL OSAKA」なのだ。それが「ウルトラ」なのだ。

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