昔から「耳たぶの大きい人はお金持ち」なんていうことをよく聞かされてきた。街中で人の耳たぶをジロジロ見て顰蹙を買ったこともある。自分の耳たぶのサイズを嘆き、引っ張ってみたり揉んでみたりしたものだ。結果は見ての通りである。
身体的特徴に憧れを抱くのはいつの時代も変わらない。耳たぶもそのひとつ。たしかに、大きい人は全員がお金持ちかどうかは分からないのだが、そのように語り継がれるということは何らかの作用が働いているはずだ。僕はそう考えている。
それ以上に感じるのは、見た目以上の語る言葉の意味だ。第一印象とその後のギャップが大きければ大きいほど愛される可能性が非常に高くなる。またその逆も然り。そのギャップに人は惹かれ、そして莫逆の友になっていくのかもしれない。
莫逆の友と言って僕の中で真っ先に出てくるのが直江兼続と前田慶次郎になる。言葉も交わさずただ横にいるだけで落ち着く関係、だったらしい。現代ではとても難しい関係なのかもしれないが、そのような気持ちだけは持ち続けられるはずだ。
残された時間はそれほど多くはないが出会えたことを誇りに持ち、僕はこれからもセレッソ大阪を取り巻く多くの出来事と向かい合っていくのだろう。そんなことを考えながらキャンディを食べる。フエキくんがこちらを見て語りかけている。
このフエキくん。一体どこまでが耳でどこからが耳たぶかなのか、まったく判断がつかない。いやもうそんなものはどうでもいいのではないかと思い始めている。「耳たぶの大きい人はお金持ち」だろうがなかろうが、何の問題も存在しない。
NEVER STOP,NEVER GIVE UP
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