もう何年ぶりかだが映画「ベストキッド」を見た。やはり僕的にはジャッキー・チェンではなくノリユキ・パット・モリタだ。1984年公開なので初めて見たのは中学二年か三年。洋楽にハマり洋画にハマりサントラをよく聴いていた時代だった。
この映画。子供の頃にはそれほど意識していなかった(レフトハンドとライトハンドしか耳に残っていなかった)が、かなり素敵な言葉のオンパレードだった。その中のひとつである「バランス」というフレーズに、なぜだか惹かれてしまった。
「心と身体は常にバランスを保っている」というような言葉だったかと思うが、実にシンプルだ。確かに自分自身に置き換えてみても、心が乱れるときには身体に不調をきたし、その逆もある。僕という存在はそのバランスで保たれているのだ。
バランスは本当に大事だ。映画も書籍も。そして会話などもそうだが、どうしても見せようとか聴かせようとかしてしまうあまりにバランスを失う。それにより、言いたいことの本質や実態が非常に見えづらくなってしまう(僕の行動も然り)。
この世はシンプルで、その世界を構成する物事もシンプルである。それらがバランスよく配置されることで美しさが生まれるのだと、僕はこの「ベストキッド」から学んだ気がした。やっぱり若い頃の映画を見直したほうがいいのかもしれない。
続きを見るかどうか悩んではいるが、それとは別にNetflixで「コブラ会」が今週末から始まるようだ。あの戦いから数十年。配役もあのとき同様でもあるし、次はどんなことになるのか今から楽しみだ。OB戦などという甘い戦いではないだろう。
そう言えば1984年というキーワード。ジョージ・オーウェルの「1984」が改めて読みたくなって買ってはみたもののまだページを開けていない。この小説も「シンプルな言葉」がバランスよく散りばめられている。まあ受け取り方は様々だけど。
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