日本人にとって八月六日は特別だ。二日後の八月九日そして八月十五日も。有史以来、この国の転換点は数多くあったが、この三日も同様だと僕は思う。その後に続く高経済成長もバブルも、失われた二十年も、もちろん今を生きるこの時代も。
だが僕らはとても忘れやすい。いや人間という生き物自体が、忘却と向き合って生きている。先日、再放送ではあったが「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理吉田茂~」というテレビドラマを見ていて、改めてそのことを感じた次第だ。
「人の寿命は短く、民は忘れやすい」。この言葉に共感を覚えた。誰もが前述の三日、いやこの日以外にも多くの忘れられない日があるのだが、時とともに風化していってしまうのが世の常だとしたら、僕たちは一体、何をどうすればいいのか。
皇居外苑北の丸公園の少し分かりづらい場所に、吉田茂像がある。このドラマではかなり脚色もあるだろうが、やはり昭和を代表する総理大臣でもあった。僕は政治に無頓着なので言葉にしづらいが、今、このドラマが放送された意義を感じた。
日は違えど毎年のように訪れていた広島の原爆ドーム。今年はこのような状況でもあるので非常に残念でもある。終戦の日も靖國神社へ行くのは難しいと感じている。それでも、誰に教わったでもないが常に記憶の中に留めおくことにしている。
すべてかどうかはさておき、この時代の方々のおかげで僕はいま仕事にサッカーにと楽しめているような気すらする。前にも書いたが、幕末史、明治史と同様に、もうちょっとこの戦後史というものにも興味を持っていかねばならないと感じた。
NEVER STOP,NEVER GIVE UP
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