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虚構。

まず、最初に言っておきたい。これは何も「 最近の若いもんは」と言いたいわけではなく、ただ単に僕自身が感じた様々な事柄から推測して書いていく文章である。もちろん賛否両論あるだろうが、オジサンの戯言だと思っていただけたなら幸いだ。

僕は自分の周りにいる二十代、三十代前半の若者をリスペクトしている。どういうところかというととにかく実に素直だ。質問すれば返ってくる(こんなの当たり前だけど)。頭の中で言葉を作るのが非常に長けている。そして何より、話が上手い。

彼らは「自分」というアイデンティティを常に持っている。良いか悪いかは置いといても、ここから生きていく上で大事な部分だと僕は思っている。時間的な制約さえ無ければ、どんなことでもやってのけるのでは無いか、と感じてしまうくらいだ。

当てはめて考えるのに妥当性があるのかどうかだが、今「大躍進」についての書籍(小説)を読んでいて、その過程になぞらえて考えてみている。7〜5万年前に起こった人類の進化。そこで次々と変革していき、現代の僕らの生活が成り立っている。

その進化の過程のひとつに「抽象化」という能力が備わったとされている。「サピエンス全史」でも書かれていたのだが人は「虚構」を創り出す。社会を創り会社を創り人間関係を創り出していく。もしかすると友達も家族も「虚構」かもしれない。

そんな虚構に埋もれた世界に僕らは生きている。にも関わらず若者は生真面目すぎるのではないか、と僕はそう思っていたりする。当然ながら人間悩みもある。「若きウェルテルの悩み」のように。その悩みをひとりで抱えてそうな気がしたりする。

最近、今年卒業して就職したばかりの若者五名と、グループチャットする機会を持っている。何気ないお題に対して色々と意見というか対話を行なっているのだが、実に素晴らしい言葉を僕にくださることも多く、その言葉いつも楽しみにしている。

「最近の若いもん」は逞しく、強い。だからちょっとやそっとの悩みでどうか挫けないでほしい。正悪あるが、僕は少なくとも多くの「虚構」を生み出して難局を乗り越えてきた。そんなどうでもいいこともも上手く伝わればと思う四十代最後の日。

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