セレッソ大阪の歴史などまだ三十年も経っていない。だから若気の至りと言ってしまえるのかもしれない。それでも「最高の週末」を僕らにくれているだけで幸せと感じられるのも事実だ。クラブとともに生きていると独りごちる瞬間でもある。
初めてプロサッカー推進室に行ったときも、このクラブを真剣にサポートしようという気位を持つアミーゴと初めて集まったときも、ここから始まる「最高の週末」を思い描いてニヤついていたような気もする。サッカーはそんな時間をくれる。
19世紀という自由と不自由の最中でサッカーというスポーツが生まれた。そして、その「おらが街のチーム」の試合を待ち望みながら働く人々。そのなかで悩みや葛藤や、もっと大きく広げると人生という波に揉まれながら、必死で生きていく。
そして、選手には選手の思いもある。このドラマのなかでもそれが多く表現されている。分かってはいる。事情は痛いほど分かるのだが、ファンやサポーターの心情では理解しがたいものもときにはある。だが、どこまでもファンは温かいもの。
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