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8番考。

温くなったかと思ったら思いっきり寒くなってきて身体がついていかない。この数週間は、夜の散歩の際にワンコと一緒にジョギングするようになった。このおかげかどうか、体調はそれほど良くも悪くもない。やはり「普通」が似合っている。

「普通」とは一体何なのだろうか。子供の頃から「普通ではない」とよく言われたものだ(今でもだろうが、とは言わないで)。正直なところ、その違いに気付くまで、相当な時間を消費したなと思ってしまう。そんな子供時代を過ごしていた。

スポーツ界では時として「神童」と呼ばれる選手が生まれる。僕らはその逸材に心を奪われる。三十年に近づくセレッソ大阪サポーター人生でも何人かの「神童」を見てきた。その度にこの先の我がクラブに光り輝く未来が待っていると思えた。

クラブが育てる。サポーターの支えが育てる。もちろん、自分自身の努力と向上心が一番で、これら三つの要素により選手たちを次のステージへと押し上げていく。そんな毎日から辿り着く先には、8番という番号が待つのだと思い続けている。

だから8番の選手、イコール、セレッソ大阪のすべてを背負う選手という観点ではなく、どちらかというと憧れに近い存在なのかもしれない。レジェンドはあくまでレジェンドであり、その重荷まで受け継ぐ必要などは無いのだろう、と感じる。

いつの間にか8番という背番号が違う意味に変わっていく様を見てきた。この、8番を神格化することには賛否両論だと思うし、それ自体には罪は無いはずだ。この着地点がどのようになるのかは分からないが、憧れとしての8番は存在していい。

この先、このクラブで8番を付ける選手は何人も出てくるだろう。「普通」に付けるのもよし、憧れのなかで付けるのもよし。そんな8番に憧れる選手たちを育てていくことも育成クラブとしての役目なのだろうか。そう思いながら今日を駆ける。

「神童」と呼ばれた選手が、8番を脱ぎ次のステージへと向かう。これも我がクラブにとっての1ページ。韓国で傷ついた彼の肩はとても華奢だったが、今では逞しいプレーを魅せてくれる選手になった。気づいた。僕はいつまでも彼のファンだ。

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